言葉はカッコイイけど中身が伴ってない会社ほどよく使いたがる
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こんにちは、東郷五十六です
昔いた底辺クソブラック企業が求人サイトに求人を出していた時に見かけたのが、
弊社は少数精鋭で運営しています
という文言
この文言は業種・業界問わず求人を出す際によく見かけたので、中世ジャップランドの住人が好んで使うのでしょうかね?
言葉の響きはカッコイイのですが、実際はとんでもない労働環境であることが多いです
私自身で言えば、年間休日2桁しかないうえに、危険作業あり、底辺DQNの存在という避けるべき労働環境であることがほぼ全部でした
今回は、少数精鋭という言葉の裏がどういうものなのかを語ろうかと
人を雇えないくらい先細っている証拠
少数精鋭という言葉を裏返して考えると、人を雇う資金的余裕がないと解釈できます
本来経費で落ちるはずの工具代や残業代が出ないということもありえなくはないでしょう
少数精鋭により小回りが利くとよく言われていますが、結局のところ大きな力には敵わないということはゲームでも現実でも証明されています
動きが鈍いといわれる大企業でも、結局のところ売上高が大きいことがわかります
少数精鋭といいながら本当は人が欲しいのに賃金が安すぎて割に合わないと判断されて辞めていくとケースがほとんどです
実際に経験してますが、そうゆう会社ほど「精鋭」に払う給料の割に手取りが20万を割ることが大半でした
普段から仕事量が多いうえ、誰かが休むとリカバリが効かない
そして精鋭という言葉は過労を押し付けているだけにすぎません
人数が少ないので、一人当たりの負担がとても多い上に、一人いなくなるだけでさらに負担が増えてしまうという悪循環が発生してしまうことに
現に私も案件担当として現場に放り込まれ、週6勤務で12時間勤務が続いた時期もあったし、納期ギリギリの状況では16時間勤務でトントンということもありました
上に書いたように資金がないということを考えると、
- 金がないから人が雇えない
- 人がいないために仕事がこなせず利益が出ない
- 仕事で利益を出すには過労以外ない
という最悪の負のループに陥っている可能性が大です
さらに言うと、過労で労働効率が落ちていることがほとんどだし、そんな状況では一人欠けるだけで仕事量の負担が増えます
コップの水に例えるなら表面張力を起こしている状態でさらに水を注ぐようなもので、結果的に全部ダメになってしまうのは当然のことなんです
上記のように安全係数がゼロの状態で回っていると、どこか一か所が崩れると完全倒壊が起きてもおかしくはない状況なんです
人がいる会社であれば誰かが倒れても別の人間がフォローすればいい話なんですが、人が少ない会社ならそうはいきません
少数である以上代わりがいないうえ、精鋭である以上できることが限られてしまうんですね
精鋭とは言うけど未経験者を雇っている時点で矛盾している
そもそもの話なんですが、少数精鋭の会社が未経験者歓迎と言って求人を出している時点で矛盾が起きているんですね
私の例で言えばベンチャー系電気工事業者にいたときには、ほぼ同時期に入社したDQNが電気関連の職種未経験であったし、翌年に入社した3人は全員未経験というありさまでしたからね
なので上記のクソブラック企業が中身をごまかすために吐いた言葉と言えます
そうなる背景には、薄給激務で割に合わないと判断して人がいなくなり、それを補うために今いるお人よしを徹底的に搾取しているのをごまかすためにこんな言葉を使っているのです
未経験者を雇って少数精鋭というのであればもはや詐欺に近いことだし、そんな未経験者でもできる仕事しかしていないのであれば、単純に程度が低い仕事であるといえます
どっちにしろろくでもない環境であると断言します
そもそもの利益率が低い仕事ばかりである
少数精鋭がうたい文句の会社ほど、一人当たりの負担が大きい上にやることが多岐にわたりますが、一つ一つのことの程度が低いので会社全体で稼げていないということがあります
仕事の大変さと仕事の質は反比例していることが多く、楽だと感じていることが良い結果を出していることが多い
少人数の職場では、現場・事務・営業を兼務することが多く、確かに大変ではありますがそれぞれに特化した人間に対抗するのは不可能に等しいし、程度の低い仕事は外部に任せることができることから足元を見られ、利益率が低くて人を雇えないというループにはまっているということも考えられます
少人数の職場が少人数であることから変われないのは、少人数であるが故の理由からであるということなんです
そして効率よく稼げない職場は楽にするための行動や設備投資もできずに目の前の仕事をこなすしかないので、いつまでたっても楽になるための行動ができません
そして様々な要因で躓き、職場の維持が困難になって最終的に倒産ということも馬頭来いことではないのです
人間関係に逃げ場がない
少人数の職場はどうしても人間関係が濃くなりがちで逃げ場が全くないので、プラスに働けばいいのですが基本的にマイナスに働きます
会社規模が小さい場合、何か問題が起きたとしても周囲は面倒くさがって善悪を問わず大抵は声が大きい方に賛同する傾向が強いです
こうゆう場合は声が大きい方がいろいろ間違っていることが大半なんですが、それを声の大きさでゴリ押した結果、正しい意見を持った人間が淘汰されることになるので自浄作用が全く機能しません
こうなってくると残るのは声の大きい人間の顔色をうかがうだけの腑抜けか表面上は合わせることができるゴマすりヤローぐらいしかいないので、良くも悪しくも人間の質が凝縮されやすくなります
こうなってくると歯向かうものに対しての扱いがとてつもなく悪くなりますし、大抵は正しいことができる人間が追い出され、間違ったやつが生き残ることになります
大企業であれば配置転換、転勤という形で逃げることが一応は可能ですが、小さい職場の場合はその逃げ場が一切ありませんので、逃げる場合は会社を辞めるということでしかできないということも珍しいことではありません
終わりに 少数精鋭=零細企業と置き換えれば避けるべき理由が見えてくる
そうゆうわけで、少数精鋭を謳う会社を避けるべき理由を語りました
会社が成長過程にあるのであれば、ノウハウを盗んでいくのに有効かもしれませんが、規模が1桁とかそうゆうレベルの状態であるときにそれをやるというのは、それに見合う見返りが得られない可能性の方が大きいのであまり良い選択とは言えません
基本的に少数精鋭をうたい文句にしている会社は、倒産かどうかの破断点の上でコサックダンスやってるようなもので、人を雇う利益も余裕もない落ち目となっていることが大半です
成長過程ではなく実は会社の死、つまり倒産の瀬戸際という状況であるといえる状況も珍しくはないですしね
仕事に対する意識の高い系の人間でも避けるべきだし、生活費が稼げればそれでよしという意識の低い人間は間違いなく少数精鋭を謳う会社に行くべきでないと断言します
少数精鋭を謳う会社は、倒産一歩手前の零細企業と置き換えれば避けるべき理由が見えてきますからね
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